オンラインホワイトボードで自己紹介

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神経の衰弱しない自己紹介」という、オンラインホワイトボードを使ったグループアクティビティを紹介します。初めての人が集まるリモートの場で、アイスブレークを兼ねた自己紹介をするものです。CC-BY 4.0で公開します。(CC-BY 4.0 やっとむ, 合同会社やっとむ屋)

カードに書かれたキーワードを使って、自分の話したいことを語ってもらいます。カードはトランプのように「伏せて」あり、めくって(カード裏をドラッグでどかして)出たキーワードで語るというサプライズ要素もあります。

試してみる用のMiroを公開してます。使い方も書いてあります。お気軽にさわってみてください。

miro.com

気に入ったら、自由に使ってください。同じMiroなら、コピー&ペーストで自分のMiroに貼り付けられます。それ以外でしたらアイデアやテキストの再利用は自由です。

使い方

  1. 参加者1人ずつ付箋に、「今日呼ばれたい名前」と「普段の仕事をひとことで」書き、書けた人から一列に並べる(先頭はファシリテーターや主催者などにする)
  2. 付箋の順に、1人ずつ以下の手順で自己紹介をする。
  3. まず名前と仕事を言い、次にカードを各枠から1枚ずつ選んで、そのことについて語る。「好き」な「ペット・動植物」とか、「自慢」の「趣味」など
  4. すでにめくってあるカードを選んでもよいし、伏せてあるカードをめくってもよい。カードを「めくる」とは、トランプ裏の画像をドラッグして横にずらすこと
  5. 1人の話が長くなる場合などは、ファシリテーターが適宜調整します
  6. 1人ずつ進めるとき、いま誰の順番かわかりやすいよう、イマココの矢印で指し示すのがお勧めです

一番手にファシリテーターが自己紹介して、そのときカードのめくり方を実演すると伝わりやすいです。各枠の一番上の、伏せてあるカードを使います。

カードの枚数は10名程度想定、内容はIT技術者向けです。参加者の人数や性質に応じて適宜追加変更してください。

イデアと背景

お互いを知らないところで自己紹介するのは緊張しがちですが、そこで仕事のことでもプライベートのことでも、その人を知れる話ができると後の時間が楽しくなります(たぶん)。いっぽう、ファシリテーションでありがちな「自分の特技」や「今日のグッドニュース」のようなネタに抵抗を感じたり、緊張が強まったりする人もいます。このアクティビティでは、カードを使ったゲーム感覚でネタを選べ、サプライズも可能で、各人それぞれで安心して楽しめるレベルを調整しやすくなります。

人によって、安心な話題を自分で選びたい人もいれば、サプライズで盛り上がりたい人もいます。めくってあるカードから選んでも、自分でめくってもいいのは、そこの調整の役割があります。プレッシャーを感じている参加者のために、自由に選んでもいいし、1枚めくってもナシにしてめくり直してもいいなどと、ファシリテーターが繰り返し説明するとよいでしょう。場の種類によっては、必ず新たにめくるようにしてもいいかもしれません。

最初からめくってあるカードは、誰でも話しやすくかつネガティブな内容や機微な内容になりにくいものです。自己紹介が億劫な人でも選びやすくしてあります。他のカードは、めくったけれど話しにくいという場合もあり得ます。話しにくい、話せることがない、というときは別のカードをめくり直すか、出ている他のカードを選んでもらいましょう。

冒頭で名前を付箋に書いた順に並べると、比較的話すのに抵抗がない、慣れている人が最初に回りやすく、進行がスムーズになりやすいようです。後に回った人はめくったカードの選択肢が増え、話しやすくなります。

カードの内容はIT技術者向けに作ってありますが、多くは一般的に使えると思います。参加者の属性にあわせて、自由に追加変更してみてください。センシティブな内容につながりかねないものを避けるように意識しています(例: 居住地・出身地、学歴や職歴、○年前なにをしていたか、人生の目標、など)。また話題を選びやすくする意図で、複数の項目を1枚に入れて範囲を広げています。