ホテルの予約

今回のAgile2008の会場は、Sheraton Centre Toronto Hotelです。会場がホテルなので、当然ここに宿泊できます。

いかにも高そうなのでちょっと調べたんですが、市内だとそんなに変わらない(まあdormとかもあるっぽいけど)のと、カンファレンスの朝が早い(&おそらく夜も遅い)ので、会場ホテルに泊まるのが最適解です。

Agile2008価格で1泊1部屋210CADです。ポイントは、値段が1部屋単位なこと。2人でも同じ価格なわけですね。今回は会社の出張で行く人と個人で行く人が混ざっているので、うまくマージすると安上がりになる可能性があります(まあ、結果的には関係なかったんだけど、それはたまたまなので)。

わたしは会社(永和システムマネジメント)の出張という扱いで、木下さんと2人で行くので、昨日になって2人で1部屋予約しました。そしたら、すでに210ドルの部屋は残ってない!Club Roomとかいう270CADの部屋しかなかったので、そこを予約しました。

飛行機のチケットもそうだったけど、時期的にもイベントの人気的にも、行くことが決まり次第そうそうに確保したほうがいいですねえ。このへんは、アジャイル的にどうなのか、とも思うけど、ホテルはオブジェクト指向アーキテクチャを採用してないからしかたないよね。

日本のアジャイルコミュニティ

プレゼンのネタづくりのために、日本のアジャイルコミュニティ(ってなんだよ、という話はあるけど。アジャイルほげほげを中心テーマにしたコミュニティ、ということで)についてあれこれと調べています。10年もたっていないのに、意外と昔のことはネット上にも情報がない(というか、簡単に見つからない)状態だったりします。

ある程度の歴史と規模と実績のあるコミュニティは、2つに絞られます。

前者は個人参加、個人の結びつきが強いコミュニティです。後者は企業参加、より具体的に成果を出していく方向に指向したコミュニティです。

他にも小規模なコミュニティ、新しいもの、またアジャイルを正面切って標榜していないものの関係しているコミュニティもあります。

コミュニティが日本でのアジャイル普及に大きな役割を果たしたことは間違いありません。オンラインでのディスカッション、オフラインでのイベント、またオフ会や勉強会などでアジャイルに関する情報を広げたり、また人と人をつないだりしてきました。著名な人が、複数のコミュニティで活躍していることが多いのも面白いですね。いろいろなコミュニティの発起人、立ち上げメンバーを見ると、同じ名前が何度も登場したりしています。

現状を見ると、オフラインでのイベントや勉強会を活動の主体としているコミュニティが多いようです(活発なメーリングリストがあったら教えてください)。この点は欧米との違いかも知れません。

アジャイルという言葉が、まだまだ問題は多いものの、一定の認知を得るようになり、コミュニティの役割も変わってくるかもしれません。と、カッコよく言いたいところですが、コミュニティというのはマクロで見るともっと混沌としていて、いろいろな反応が勝手に起きる反応炉だと思います。今まで以上に、いろいろな役割を持ついろいろなコミュニティが必要とされている、と言ったほうがよさそうです。

いま必要とされているのは、アジャイルが「いい」「悪い」というレベルの話にならずに、よりよいやり方や考え方、成功例や失敗例を出し合って広く議論できるような場ではないかと思います。

オフライン活動だとどうしても顔ぶれが固定されてしまい、視野狭窄を起こす危険が出てきます。「はぁ?アジャイル、なにそれ?」というレベルは、さすがに問題外としても、とても現場ではアジャイルとか言ってられない、でもやりたい、というような人と出会える機会は少なくなってしまいます。

自分の会社がアジャイルで成功すればそれでいい、という人はそれでいいのですが、コミュニティ活動をしている身としてはそれではつまらない。常に新しい空気を送り込みながら(同時に空気を送り出しながら)コミュニティが広がってほしいし、その結果として業界全体がよくなってほしい。

業界全体がよくなる、という言葉は、自分にとってはものすごく(230mくらい)大上段に振りかぶった気持ちがして、正直落ち着かなくて胃の辺りがぞわぞわするのだけど、深い意味のないシンプルな気持ちとしてそうです。

アジャイルによって大成功をしたプロジェクトがあり、アジャイルをビジネスに直結させることに成功し始めた企業があり、いっぽうアジャイルチームを維持するのに苦労しているリーダーや、チーム内でも広めるのに苦労しているメンバーがいる中で、立場のしがらみに縛られずに相互に議論できる(相談じゃなくてね)ような場が、なんでないのかが不思議です。(あったら教えてください)