QCon Tokyoの1日目でいちばん印象的だったセッションが、アーキテクチャトラック、鈴木雄介さんの「現場のITアーキテクトが知っておくべき10のこと - あるいは、技術が分かるPMが知っておくべき10のこと」でした。
アーキテクチャとはなにか、アーキテクトとはなにか。それからソフトウェア品質モデルの話と、アーキテクチャは環境であるという話が、今回の内容でした。が、素晴らしかったのは内容ではなくて(いや、内容自体もよいものだし、新たな発見もありましたけど)雄介さんがこう、(想像ですがたぶん)いろいろ悩みながら蒸留してきた言葉がちりばめられていて、そうした言葉に気持ちを動かされました。
- アーキテクチャはバランスを取った拮抗点
- マネージャはお母さん、アーキテクトはお父さん
- 向き不向きはもちろんある。できることと、やるべきこと
- 開発のしかた、現場の状況も含めてアーキテクチャを決める
- アーキテクチャは日々変化している
- 人は環境に従う。それは性善説な思想
- IT業界の外にもヒントがたくさんある
こうした言葉にとても共感できたというのも、嬉しかったことです。