狙って撃て

【続報】東証が次世代開発ベンダーを富士通にした理由
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20061220/257456/

ベンダーを選定するプロセスや根拠付けの話が書いてある。これだけの巨大プロジェクトだから念には念を入れてベンダーを選定するのは当然なのですが、

選んだ理由を三つ挙げた。富士通の提案したシステムが、(1)証券市場という極めて公共性の高いインフラの根幹として、高速性と信頼性を確保できること、(2)10年先にも世界最高水準を維持できるほどの先進性があること、そして(3)東証の予算内で構築できること、

これだけの巨大・長期プロジェクトなのに、技術的観点を重視してて大丈夫なんだろうか?10年後なんて誰が予測できるのか知らんけど、「先進性」よりは「技術革新に追随して陳腐化しないこと」とか、「高速性と信頼性を確保」じゃなくて「高い品質を担保する組織とプロセス」とか、そういうことのほうが大事なんじゃないかしら。

最初にいくら狙いをよく定めても、マトは動くし風も吹くし地球は回る。目標に追随する能力のほうがよっぽど大事なのは、これは別にXPに限らないと思う。